遠方から釣友いわなっちょさんが来てくれました。
冬のしばれる時期に一度遊びに来てもらって、絶対6月の川へ釣りに行こうと約束していたのです。念願かなって2日間の釣行となりました。
現地のエセガイドとしては、是非ともいいニジマスを釣ってもらいたいと思っていたわけですね。ガイドたるものロッドを置いてガイドに専念すべきかとも思いましたが、一緒に釣って楽しんじゃおうという魂胆も見え隠れ…。
早朝からの釣りとなりました。朝は気温もあまり高くない状況。水量は落ち着いたものの水温は10℃程度。
フラットな流れの中に魚を数匹発見。朝イチはまずサイトフィッシングからスタート。エセガイドの本領発揮でいわなっちょさんより先に釣ってしまいました…。
リリース前の水中撮影。
水の中の魚はやっぱり綺麗です。
その後、大物がつく瀬へご案内。今日はガイドなのですよ。
ウェットで魚を釣ることも目標になっていたので、得意のウェットの釣りをアドバイスしてみる。
「キャストしたらメンディングをくわえて、あの流れの筋をゆっくり目にスウィングさせてみてください」
な~んて、アドバイスをしたら、いわなっちょさんのウィンストンが引き込まれたのでした。してやったり、ムフフ。よかったよかった釣れてよかった~!エセガイドは内心かなり安心したのです。
これからは、お互いのスタイルで釣りをしました。
私はいつものとおりシンキングリーダーを使ったウェット。朝イチ魚の反応はなかなかによいのです。
気温が上がってくると虫のハッチが見られるようになりました。
いわなっちょさんは、巨大なドライフライ、シュティミレーターを使用。TMC200R#8に巻いたデカフライ。
最近はイブニングなどでしか使わなくなったドライフライ。ましてやこんな大型ドライは初体験。本当に釣れるのか…雑誌などでも紹介されていますが、疑心暗鬼の私がいました。ライズをウェットでとるのも最高に面白いので、ドライボックスはすっかすかなのです…。
このシュティミレーターで疑念は綺麗さっぱり川に流れて消えました!
いわなっちょさんが深場についている40アップをかける。
水面を割って、巨大なニジマスが大口開けて、どっぱ~んって出てくるんです。ヒットの瞬間がなんともエキサイティング!
すげ~!!!!!
口あんぐり…。
ウェットにもそこそこの反応はあったのですが、このビッグドライをキャストすると明らかに魚の反応が違うのです。
気温が上がりヒゲナガのハッチが始まると、その威力はとんでもないことになりました。
またしてもいわなっちょさんは、ヨレと瀬の境目で40アップを引き出します。このヒットがすごかった…。ドラグフリーなんて言葉はウソのよう…ドラッグがかかった瞬間にやっぱり大口開けてフライに飛びかかる…。
なんじゃこりゃ…
すごい…
ウェットを流してもなんの反応もなかったポイント…ウソでしょ…と思いましたが現実なのです。
いわなっちょさんの「ちょっとやってみてくださいよ」の一言に甘え、私もシュティミレーターをキャストさせて頂くと…。
またもや、信じられないことが…。
小さなプールに沈んだ石の周り、徹底的に石の周りをウェットで探ったポイント。ウェットには何の反応もありませんでした。そこにシュティミレーターをぽとんとキャストすると…。
巨大な黒い影が浮上…潜水艦みたいなヤツ
ユラ~
ガボン!
なんのためらいもなく、フライをくわえました…
うわっ!でたっ!!
ゆっくりロッドを立てて、合わせると、ぎゅわ~ん。
「うっひょ~」
思わず、釣りキチ三平君の叫び声を発してしまいました。
ランディングに成功したのは、54㎝の今年一匹目の50アップ。
う~む。恐るべしシュティミレーター…。
▼私的シュティミレーター検証▼
なぜ、ウェットを流しても何の反応もなかった場所から、なんのためらいもなくビッグニジマスがビッグドライを食いに来るのか…
ウェットが食べている虫にマッチしていなかった。だけど、ただそれだけではないような気がしてならないのです。ヒゲナガもパラパラ飛んでいたのでシュティミレーターに食いつくことは考えられますが、それ以上にデカドライには何らかの魅力がある…
それは、何か…
ない頭ひねって考えてみる…ホントのところは魚に聞いてみないとわからないのですが…。
おそらくでっかい虫を一匹喰うとかなりの満腹感を得られるのではないか…。補食活動をしているときは魚はかなり無防備で、自然界では命取りになりかねない…。そこで少ない回数でエサをとってしまえるのならそれにこしたことはない。結果、でっかいフライをくわえる…。
う~む。こんな風にいろいろ考えるとまたフライフィッシングが楽しくなってきちゃいますねぇ。
実際、ライズがおきていなくてもシュティミレーターに反応して浮上してくる魚は多数いました。2日目なんか、水温が低くてハッチもライズもない中なのにシュティミレーターに飛びついてくる。魅惑のシュティミレーター…こいつはすごい。
このエキサイティングな釣り、面白くないはずがない…。
夏場はデカフライで勝負してみようと思います。
また、面白い釣りに出逢っちゃいました!とことんいきますよ~クレージー路線一直線ですから!!
2人で釣った2日間。かなり満足度の高い釣りになりました。
夜は妻も交えて、焼き肉。
いわなっちょさんがタープを張ってくれて、雨音を聞きながらの夕食。
初夏の6月。いい季節。
ゆったりとした時間が過ぎていきます。
夏至を前にした長い夕方の空気がたまらなくいいのです。
雨の音、鳥の声、夏のにおい…。
いい川にいい魚あり。
気の合う釣友と語る夕べ。
完璧な一日が過ぎていきました。
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