本日第2回目のイトウ巡礼へ。
久しぶりに深夜に出発し、明け方から釣りを始める作戦に。潮周りが朝6~7時が引き潮。そうなれば川の河口域に流れが発生するはず…そうすれば魚も動くのでは…そんな策略を思い描いておりました。
天気は曇りで小雨。7月とは思えない気温…。寒い…。
前回と同じタックルでキャストを開始。
岸際に小魚がちょろちょろ。ボイルも少々見られる。
「今日も岸際かな…」
シューティングヘッドSTL#11タイプⅢを使って早めのリトリーブで狙います。
今回は、ヒグマのヘアを使ったイントルーダスタイルのフライを作成していきました。
アイヌの方々はヒグマを「キムンカムイ」と呼び、山の神としています。山の神が湿原の王者イトウをひきつけてくれるのでは…と入魂して巻いたフライです。
名前は「蝦夷スペシャル」としました。
ウォディントンシャンク25㎜、フックはオーナーSSW#4。
フックを#4にすると、これまでのイントルーダスタイルの巻き方だとバランスが崩れてフックから沈んでしまう難点がありました。今回試行錯誤を続けてやっとヘッド側から沈んでいくフライにすることができました。隠し味はボディーのヘッド側のふくらみと、オーバードレッシング気味に巻いたテールとウィングのヒグマのヘアです。
このフライの詳細は後日また…結構色々考えたんです…ない頭ひねって…ちょっと物理の力学を応用したりして…学生時代の力学の教科書なんか開いたりして…。
そんな願いがたくさん詰まったフライをティペットにむすび、黙々とキャストを繰り返します。魚からの反応がないまま、時間が過ぎていきました。ポイントも変えながら、岸際をしつこく、しつこく…。
濡れたフライはこんな感じ。
ウィングにちょっとだけ入れたモルフォファイバーが妖しく光ります。
水中でもヒグマのヘアが輝き動きとも予想通りに動いてくれました。
リトリーブすると上下にジグザグにダンスをします。
なぜかこのフライを交換する気になれずひたすらキャストを繰り返していました。
突然その時がやってきました。
じわっと押さえ込むようなアタリ…小さなアタリ…。
ほぼ反射的にロッドをゆっくり立ててアワセを入れている自分がいました。
ぐ~ん
魚のパワーが伝わってきました!ヘッドシェイクと強烈な走り。
G・Loomisカスタムロッド#11/12がしなります。私の最強ロッドが、こんなに曲がるの!ってくらい曲がりました。
上流に向けて一気に走られます。パワーと重量から大物イトウであることがわかった瞬間、心臓はバクバク…。
「落ち着け、落ち着け」と自分に言い聞かせ、ロッドでためをつくりながらファイティング。ロッドの腰の強さ、そして魚の動きが的確に伝わってくる繊細さ、剛と柔を兼ねそなえたロッドだと実感します。
よってきたかと思えば、また走る…
ドラグがうなり、ヘッドシェイクが伝わってきます。
やっと魚体が浮き上がります…ユラ~っと水中で揺れる巨大なイトウ…。
「でかい」
間違いなく、私の最高記録となるイトウとのファイト。幸せでした。
そして、やっとネットにランディング。
記録更新となる一匹。
でかい頭。
太い体。
銀色の魚体。
大きな尾びれ。
完璧なイトウ。
湿原の王者の風格。
大満足の一匹。
山の神ヒグマが釣らせてくれた、湿原の王者。
何回も何回もまき直し、風呂場でスイムチェックを繰り返した甲斐がありました!
本当にうれしい一匹となりました。
夢の記録まであと少し。また、でっかくなったら勝負しようね。
湿原の王者は何事もなかったかのように、ゆっくり川に戻っていきました。
時刻は朝7時くらい。引き潮で流れが出始めた川で作戦通り。フライも思惑通り。
う~ん。また王者に会いに行こう!
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