今年もイトウ巡礼をスタートしました。
今年こそは…。
夢のメーターオーバーを…。
と、本気になっているところです。
まぁ…毎年想いは同じなんですが。
今年は、なぜかひと味違ったやる気がみなぎっているキチガイです。
北の湿原の流れをイメージして、いかにイトウに選んでもらえるフライを巻くか。
適材適所にマテリアルを配置できているか。
ラインのシンクレートとフライの整合性。
自分はどういうイトウ釣りを組み立てるのか…。
釣りをトータルで考える。
タイイングキチガイとしてフライに込める想いは強い(…と自分なりに想っておりますです。ハイ…)
そんでもって、こんなフライを巻いてみた。
名前はブラックキングならぬブラックカムイ。
カムイとはアイヌ語で神。
なぜ、カムイかっていうと、アンダーウィングとアンダーテールにゴールデンヒグマのヘアをちょろっと忍ばせてあるんです。
↑これがヒグマのヘア。
すんごい金色。
ブリーチやダイドは一切かけておりません。
天然色です。
昨年から強烈なにおいとタタカイながら手間暇かけてやっと使える状態にしました。
アイヌの方々はヒグマをキムンカムイ、山の神としています。
それで、ブラックカムイにしてみたわけ。
スロートハックルもムフフなニワトリ。
まぁまぁ、ふっさふっさのゆっらゆら。
このニワトリさんも今年から投入したマテリアル。
自分でこのフライをカタチにしたときに、なんかビビッとくるものがあった。
「おっ!いいんじゃね!」
こっちもヒグマのヘアで。
細身のプロポーションでまとめてみました。
今回の主役フライはこの2本になりました。
だから、タイトルは“羆嵐”
さてさて、北の湿原はというと、
どんよりと曇ってはいるものの、穏やか。
強風いやいや狂風地帯のこのあたりではめずらしいくらい穏やか。
今日もいわなっちょさんと一緒。
二人で黙々とキャストを続けます。
一人で湿原にたたずむのも悪くないけれど、気の合う仲間とたわいもないことを話しながら釣るのがこれまた楽しい。
イトウが釣れるときの天候的要素…
イトウが釣れるフライの要素…
ラインは何がいいだの…
リトリーブのスピードは…
などなど、話は尽きない。
さて、釣りの状況はというと、時折ボイルが見られるものの、なかなかにシビア。
引き潮に合わせるように、川の水が下流に向かってかなりの勢いで流れるようになる。
水が動いたときがチャーンス!!
まずは下流にキャストして流れに乗せて軽いスイングをかけてみる。
しかし、ど~にも水を噛んでいないような気がする。
これじゃ、イトウに選んでもらえるような状態にはない。
なんとかしよう。
ピカ~ン!!
とひらめいた!!
アレコレ、しかじかの工夫をラインシステムに加えてみる。
そうすると、グッと水を噛み始めた。
そして、数投後…。
フライをひったくるようなアタリが!
ずしっと重い!
首振りが伝わって来る!
間違いなくイトウだ!
してやったり!!!!!
ハーディーカスカペデイアが鳴いた!
そして、いわなっちょさんが一撃でランディングしてくれる。

やった~!! ごんぶとの93センチ!
最初からこんなのが釣れた。
海と川を行き来している個体かな?
がお~!!
あと7センチ大きくなったら、もうひと勝負しようね。
いやだよ~
って感じで、悠々と褐色の水に戻っていきました。
川の変化が著しい。
その変化を感じ取って、めんどくさがらずにシステムをチェンジしていく。
ホントに基本的な事なんだけど、システムチェンジは結構億劫。
でも、今日はどんどんチェンジ。
それが、功を奏したのか。
また、来た!
2匹目も90センチ。
う~ん。
できすぎ!!
2匹ともヒグマのヘアを使ったフライを食ってきた。
やっぱり効きますなぁヒグマ。
ヒグマさんありがとう!
今回の巡礼は自然の変化に自分がついて行けたことが大きい。
1人だったら、ここまでうまいこといってなかったと思う。
切磋琢磨する仲間がいる。
同じ夢を共有できる仲間がいる。
この存在が大きかった。
いわなっちょさんありがとう!
カスカペディアにも正真正銘魂が入りました。
いい響でした。
言うことなしの巡礼スタート!
今年も、イトウ狂の詩を唄います!!
やったるぞ~!!
メーターオーバー!!!
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