釣行記

2009年11月23日 (月)

イトウ巡礼④~忍耐~

 小春日和となった休日。
 イトウに逢うべく、北の大河へ…。途中、かなり激しい雪が降っていましたが、現地は珍しいくらいに穏やかな天候でした。

P1100367
 小春日和といっても、朝イチはガイドが凍り付きます。厳しい季節への移ろいに、「もうこんな季節になったんだなぁ」としみじみ…シーズンも終盤を迎えていることを季節は知らせてくれます。

  さすがに岸辺には厚い氷が…。P1100365
 ガイドについた氷を取り除きながらキャストを繰り返しました。

 しかし、魚からのコンタクトは何もなし…。

 一筋縄にはいきません。

 今週もやはり、Patience.

 「芸術は忍耐を要求するんだ」

 今日も、開高健大兄の言葉を口ずさみながら、いつやって来るかわからない、「芸術」を待ちます。

 Patience
P1100364  Patience
P1100369 Patience
P1100371 「芸術」を信じ、ロッドを振り続けましたが何も起こりませんでした。

 イトウ釣りは、釣れないところが面白い?

 大河にロマンを置いて、帰途へ…。

 いいときも、あればこんな日もある。

 これが釣りですね。

| | コメント (8) | トラックバック (0)

2009年11月15日 (日)

嵐の中の彷徨

 すごい風でした…すごい雨でした…。

 この週末にやってきた低気圧にやられました。H爺さんといわなっちょさんと道東アメマスツアーを企画していたものの、当日の天候は暴風雨とのことで、進路を北へ変更…。
 しかし、北の幻が住む川も吹きさらしの風…。
 何とか釣りになる場所はないものかと、北を走り回る…。

 今回は、いわなっちょさんが初めてダブルハンドロッドに挑戦するという目標を掲げての釣行。遠方から夜を徹してのロングドライブをしてきてくれたいわなっちょさん。なんとかダブルハンドを振ってもらいたい。
 そんなこんなで道北を彷徨…。

 何とか釣りになったのは、北の大河。でも雨と風は依然強いままだが、此処まで来たらやるしかない!気合いを入れて完全防備で川に立ちました。

 大河の流れは太く、重たい。こんな大河を目の前にするとどんな魚が待っているのかワクワクドキドキでテンションが上がってしまいます。

 まずは、いわなっちょさんへダブルハンドキャストのレクチャーを…といっても私のレクチャーは2,3分で終了…ごめんなさい、いわなっちょさん。人に教えてあげるほどの腕もないし、まぁ~「習うより慣れることが重要」と思っちゃいまして…。

P1100330  降り続ける雨にも、吹きすさぶ風にもマケズ、いわなっちょさんはロッドを振り続けたのでした。

 H爺さんはじっくりとレクチャー。
Pb130049 いつも優しく丁寧に、釣りを教えてくれます。
 H爺さんのお人柄が表れています。

 こんな嵐の中での釣りでしたが、気の合う3人がそろえば、これはこれで面白いんです。
 車の中での釣り談義、食事中の釣り談義…尽きることなく会話は弾みます。
 魚が釣れればそれにこしたことはないのですが、ロマンを胸に北の大河に立ち込み、同じ時間を自然の中で共有するこの感覚がたまらなく好きなんですね、私は。
 風が唸りを上げて吹いていっても、雨が土砂降りになってもなぜか顔には笑顔。これが釣り人の生き様。同じ想いをもっている仲間がいることがやっぱり心強いし、仲間と共に過ごす時間がたまらなくいいんです。

 3人で大きな深みをねらいます。きっとこの流れのどこかに魚が潜んでいることを信じて。
 スカジットキャストでT14のシンクティップを川底へ送り込みます。久しぶりのスペイキャスト。すか~んと飛んでいくと気持ちがいいのです。何度も何度もフライを送り込みますが、魚からのコンタクトはなし。
P1100333

「川の中の一本の杭と化したが、絶域の水の冷たさに声もだせない。
芸術は忍耐を要求するんだ」

 開高健大兄の名文句を口ずさみながら…。

 ロマンは北の大河に置いてきました。また来るときまでに、そのロマンはきっと大きくなっているはず。

 3人で過ごした、嵐の中の釣り。深い思い出として心に刻まれることは間違いなさそうです。

「It needs patience,patience,patience,patience」

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2009年10月11日 (日)

清き流れと美しい鱒

 3連休はH爺さんと東へアメマス遠征を計画しておりましたが、台風の影響で川には濁りが…。
 それならば、大河でダブルハンドを振ろうと、久しぶりの大河本流での釣りへ闘志を燃やしていましたが、こちらも濁りと増水で釣りにならず…。

 計画は大きく変更して、今回も神々の遊ぶ庭におじゃましてきました。

 抜群のロケーションのこの川。計画変更のことなど吹っ飛び一気にテンションがあがります。

 だってこのロケーションですよ。
P1080931  最高ですよね。
 金色の稲穂と色とりどりの紅葉、そして、真っ白な大雪山。
 言葉には表せない自然が織りなす色彩パレット。

 高い山にはもう冬が来ております。

 台風18号は、台風なのに寒いのです。早朝の路面はちょいと氷気味…。そろそろタイヤを変えなくては…。もう、そんな季節なんですね。

 防寒対策をしていったのですが、日中は太陽が顔を出しポカポカ陽気。台風の影響は全くなく、水は限りなく透明。
P1080928  いつものようにファストシンクのシンキングリーダーとドロッパーにツイストピーコック、リードにナンバーワンを結び、ポイントめがけて、ダウンでナチュラルに送り込み、小さめの縦横、斜めの3Dスウィングで魚を誘います。

 なかなか魚の反応がなくて最初は苦戦。

 そんな時は自然観察。パラパラとコカゲロウがハッチしているのを発見。これを喰っているだろうと予想して、リードをTMC760SP#12に巻いたソフトハックルに変更。
P1080941  小さなフライなんですが、これが今回のアタリフライになりました。

 ここぞのポイントへダウンでフライをナチュラルに送り込み、川底からす~っとコカゲロウのイマージャーを演出するようにスウィングをかけると…。

 やっと来ました。ピッカピカのニジマス。
P1080915  清き流れに美しい鱒。
 思惑通りのヒットに思わずニンマリ…。

P1080929  カムイに見守られているような感覚を感じながらの釣り。

 コカゲロウのハッチは断続的に続き、ライズも見られるようになります。

 予想通りのポイントへ、イメージ通りのアプローチをして、思惑通り魚が反応すると、気分は最高!!

P1080912  体高がある素晴らしいファイター。

P1080923  う~ん。何も言うことなし。完璧な魚体。

P1080917 厳しい季節が始まる前の、ちょっとした静寂。そんな中での釣り。
 秋の陽光を浴びてリフレッシュ。

 気分爽快!!

 いい釣りをさせてもらったH爺さんありがとうございました。

 これからは厳しい季節の中での釣りが始まります。でもまだまだ、結氷までクレージーは一直線なのです。

 さてさて、北の幻用フライでも巻こ…。

| | コメント (16) | トラックバック (0)

2009年9月26日 (土)

初秋~東へ~

 山の木々が幾分色づいてきましたね。秋ですね。

 秋と言えば、やっぱりアメマスの季節。 
 この季節になると、パワフルアメマスに逢いたくなってうずうずしてきます。

 秋晴れの下、東へ遠征してきました。
 今年もきちんとアメマスが返ってきていました。

 川底に多数のアメマスを確認することができました。
 改めてこの川のポテンシャルの高さを実感してしまいます。

 当然のように、魚たちが回帰する川…。
 この川へ足を運ぶたびに、このような自然を大切にしなくてはならないと強く実感します。

 そして、今年も銀ぴかのでっかいアメマスに会えました。
P1080491  ロッドはパウエルの#7。
 トルクフルなアメマスのファイトがしっかり伝わってきます。

P1080497  表情豊かなアメマス。
 一匹一匹の個性を楽しみながらの釣り。

P1080503  今日一番の60㎝アップ。

 なかなか口を使ってくれない魚が多い中、フライをダウンで送り込み、魚の鼻先にフライをちょろちょろさせる作戦が的中。

 フライを群れの中めがけて沈ませて、直線的に沈めていき、小さなスウィングをかけ、やる気のある魚をかけるという戦法。群れの中には数匹やる気の高い魚がいて、こんな魚がダウンに送り込んだフライを食ってきました。
 昨年からの課題であったダウンクロス、スウィングでの釣りに道が開けてきたかなと感じました。

 太陽が昇り、青空が見えだした午前中、突然アメマスの捕食モードにスイッチが入ったらしく、ほぼ入れがかり状態に。
P1080510  うっすらとピンクがかった斑点。とってもきれいです。

P1080513  「はやくリリースしてよ!」

 でっかいオスに怒られました。

 昼までに、十分ファイトを堪能。

 へろへろです。

 体が痛いのです…。

 秋のアメマスのハイシーズンはまだまだこれから。

 昨年のリベンジ、大河のアメマスにもぜひ会ってみたい。

 外はだんだん寒くなってくるけれど、釣りの方はアツクなってくる初秋です。

| | コメント (21) | トラックバック (0)

2009年9月12日 (土)

カムイミンタラの麓で

   カムイミンタラ。
 アイヌ語で、「神々の遊ぶ庭」。大雪山連峰。
 今回は大雪山の麓へ、H爺さんにガイドをお願いしての釣行。

 風は秋風。金色の稲穂の遙か彼方に、雪化粧の北海道の主峰。抜群のロケーション。P1080465
P9110012  川の水は限りなくクリアー。
 本当に神々しさも感じられる川。

 初めての川に高鳴る鼓動。久しぶりに#5ロッドを。
 流速が早いのでファストシンクのシンキングリーダーといつものドロッパーシステムでのアプローチ。
P1080483 ドロッパーにツイストピーコック。リードにナンバーワン。
 私の最強タッグ。使い古したフライもいい味が出てきますね。

 速い瀬の底に点々と大きな沈み石が流れの変化を形成している…そんなところがポイントです。

 縦方向にナチュラルに送り込み狙いました。

 ここぞのポイントで、戦略通りの流し方で、思惑通りに魚が反応して伝わってくる生命力。
 最高ですね。大きな一匹も、数をたくさん釣るのもいいけれど、やっぱり狙ったポイントから狙い通りに魚が出てきて、自分のフライをくわえてくれる…顔が思わずほころんでしまいます。

 この川の魚は、息をのむほど美しかったです。カムイミンタラ「神々が遊ぶ庭」より湧き出た清冽な流れが魚体を磨いているのですね。どれもヒレピンのピカピカ。
P1080460  そして、素晴らしいファイター。

P9110017  H爺さんのロッドを引き絞る一匹。

 秋の高い青空の下、戦略通りの釣りを組み立てることができるヨロコビで一杯でした。

P1080466 ヤマメの美しさはピカイチ!

 整ったパーマーク。川の宝石。

P1080469  おもわず見とれてしまう魚体。

 こんなに綺麗なヤマメに出逢ったのはいつ以来かな…。

 珠玉の一匹。

 爽やかな秋風の中、カムイが遊ぶ庭で、カムイと一緒に川遊び。

 う~ん。なんて贅沢なんだ

| | コメント (12) | トラックバック (0)

2009年8月30日 (日)

秋の気配を感じながら…

 季節が夏から秋へ…。
 確実に移ろいゆく季節。季節の変わり目を肌身で感じられるのも釣り人の特権ではないかと思う釣行でした。

 今回は、H爺さん、そして我が師匠Mさんとの釣行。

 朝イチ、ビッグドライにいきなりガバッと出てきたニジマス。P1080176
  今日の川のコンディションもなかなかにいいのではと思わせてくれる一匹。

 3人でいい釣りができるかなぁとの想いが巡ります。

 しかし、しかし、その想いは見事に打ち砕かれたのであります。

 そう簡単には釣らせてくれません。

 釣り下れば釣り下るほどに、遡上魚が増えてきます…。普段魚がついている場所に魚がいない…。遡上魚をじ~っと観察していると、後ろを追いかけるようにビッグニジマスであろう魚影がちらほら…。狙いは彼らの卵なのかな…。

 厳しい釣りを強いられる…。
P1080182
P1080181  お二人の釣りから、多くを学ばせてもっています。

 フライの流し方。

 キャスティング。

 流れへのアプローチ。

 流れを読む視点。

 釣れれば楽しいことには間違いないのですが、季節の移ろいを感じながら、気の合う3人で共有する時間。これがなんとも好きなんです。
P8280095  のんびりと秋の気配を感じながら…。河原で談笑。釣り談義。こんなところもやっぱり釣りの楽しいところ。

 それにしても魚からの反応がないのです…ウェットを流せど、ドライを流せど…。

 昼食を挟んで上流へ移動。
 

 やっとライズを発見して、ビッグドライに反応した一匹。岸際の浅い流れ、木がかぶさった日陰から出てきました。
P1080191  たまには、しっぽ側からのアングルで。

P1080192  目がくりっとしていて、めんこかったので顔のアップ。

P8290104  ピックアップの瞬間にビッグドライに飛びついてきた銀ピカニジマス。

 水中の魚はやっぱり綺麗。

 厳しい状況の中での一匹は貴重。やっと引き出した一匹との出会いは、喜びを増加させてくれました。

 そうそう、デカウェットはですね…大量に流下する落ち葉をひっかけて釣りにならず…完全に企画倒れの状況でございます。まぁ、そんなもんです。また、チャレンジします。

 季節は秋へシフト。釣りも秋のステージへ。
 次の季節の釣りへ…気持ちは高鳴ります。

| | コメント (14) | トラックバック (0)

2009年8月16日 (日)

ドデカフライのイブニング

 カラフトマスのいいシーズンなんですけど…ここのところ波が高く、濁りも出てきてフライじゃなかなか釣りにならないモヤモヤした日々が続いています…。

 モヤモヤ、モヤモヤ…。
 ファイターズをテレビで応援していても…モヤモヤ…
 ファイターズも西武おかわりくんのツーランで負けているし…モヤモヤ…
 イブニングの釣りに行こ…。

 川へ向かう、車内。
 ラジオから絶叫が!
 「打った~、本当に打ったぁ~」
 9回裏ワンアウト2,3塁で稲葉が起死回生の同点スリーラン!!!
 ミラクルファイターズ再び!!!!!
 

 ちょっと、モヤモヤが消えてきます!
 今日のイブニングも起死回生の一匹がでるか~!!

 いつもはウェットでねらうポイントですが、今日はドデカフライで釣り上がってみました。
P1080138  TMC200R#6に巻いたシュティミレーター。

 30㎝以下は「お断り」フライです(笑)

 まずは、深いプールにキャスト。
 そうすると…。
 やっぱりきました。
 ユラ~と浮上してくる影が…。
 そして、ガボンとドデカフライをなんのためらいもなく吸い込みました。
P1080134  稲葉のスリーランとは言えないまでも、ナイスファイトの40㎝。

 それからは、なんだか訳がわからないくらい、ガボン、ゴボン、ドパ~ンとヨレから、瀬から、深みから出てくる、出てくる!
 今日はウェットは封印して、デカフライで通しました。
P1080141  今日のアタリフライはこれでした。
P1080144  ウィングを2層構造にしました。アンダーウィングにディアヘア、オーバーウィングにエルクヘア。
 ディアヘアはストローみたいな中空構造になっているので1層目で高い浮力を得ることができます。
 ボディーにもひと味。
P1080148  オレンジにタイドされたディアヘアをボンレスハム風に仕上げました。
 ボディーも高浮力。重たいフックを支えてくれます。

 何に見えるのかは魚に聞いてみないとわかりませんがよく釣れました。

 風からは秋の気配が感じられました。
 お盆が過ぎれば涼しくなってきますね。

 次の季節の釣りが楽しみになってくる季節の変わり目です。

| | コメント (13) | トラックバック (0)

2009年8月12日 (水)

真夏の太陽をあびながら

 やっときましたね、真夏!!
 暑~い、夏。
 こんな真夏のドピーカンの中、H爺さんといわなっちょさんとの釣行。
P1080112  川に入っていれば、そんなに暑さは感じませんでした。

 空は、雲もない、これでもかってくらいの夏空。

 水温13℃、水量はやや増水気味。

 例年のこの時期から考えると理想的な状態。濁りから回復した直後の川。お腹を空かせたマスたちが待っているはず…。
 大きな期待を抱いて釣りを開始。

 先発フライは、ドロッパーにツイストピーコック、リードにピーコックソードをウィングにしたウェット。ナチュラルに送り込んである程度沈めてから3Dスウィングでねらいます。

 開始数投目で、まずは一匹。ウェットをひったくるようなアタリでした。やっぱりウェットは面白いですね。
P1080105  3人それぞれのアプローチで真夏の川を楽しみました。
P1080106  ウェットでねらうH爺さん。P1080114
 いいサイズのニジマスをリリースする、いなわっちょさん。

 真夏の太陽の下、荒瀬やちょっとした流れが変化したポイントから次々とニジマスが飛びついてきます。
 いやいや楽しいですね。

P8080079  3人がそれぞれのスタイルでアプローチ。
 それを受け入れるだけの懐の深さがこの川にはあります。

 いい時間が過ぎていきます。

P8080087 綺麗な表情を水の中で撮影。

 今回、活躍してくれたフライ。
P1080128  ウィングはギニア、スロートはスポッテドパートリッジ。黒と白の斑点パターン。
 よく魚を引きつけてくれました。

 もう一本はやっぱりこれでした。
P1080098  ピーコックソードのウィングとグリーンジェイのスロートハックル。
 テレストリアルに見えたのか、それともちょっと濁った水の中で目立ったのか。
 どちらも、#6のフックで巻いた大きめのウェット。

 そして、こんなのも。ドデカドライフライ、200R#6に巻いたスティミレーターにかばっときた35㎝。
P1080117  真夏の日中こんなデカドライに出てくるなんて信じられませんが、釣れました。最高にエキサイティングでした。

 ゆっくりと川を堪能しました。多くのマスにも逢えました。
 忘れられない釣行になりそうです。
P1080108  真夏の川。
 太陽の光が降りそそぐ川。

 やっぱりいいですね!

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2009年8月 7日 (金)

夏空の下で

 やっと夏が来ました。
 長雨で濁流となっていた、川も回復傾向。これはお腹をすかせた鱒たちが川で待っているのではないかと思い、イブニング一本勝負へ出かけてきました。

 川は思惑通り、若干の増水と濁り。これは魚の警戒心もゆるくなっているのではないかと期待が持てました。水温も15℃。条件はなかなかによいのです。

 久しぶりの川面。夏の空のにおい…

 胸一杯に空気を吸い込んでキャストを開始。

 ドデカドライをキャストしてみると…。

 いきなりかばっと来ちゃいました。

 ぎゅ~んって突っ走って、ドラグならして、久しぶりの感触を楽しみました。今までの鬱憤を晴らしてくれるような突っ走り。

 「かぁ~これだあ!!!」

 なんて、余裕こいていたら、バラしてしまいました…修行がたりません…。

 バラした悔しさはもちろんですが、いいファイトを堪能したので心に余裕が生まれます。

 いつものウェットに戻して核心部をスウィングさせると…

 「ど~ん」

 ってな感じで魚がかかりました!ずっしりと重たいファイト。これは結構な大物じゃないのと思いましたが…なんとなんと、ドロッパーにもリードにも35㎝くらいのニジマスがダブルでヒット!

 さてさてどうやって取り込んだらいいものか…。
 2匹いっぺんにネットインは難しい…とりあえずドロッパーをくわえた1匹をネットイン。それからティペットをたぐり寄せて2匹目といきたい所でしたが、自動的にリリースされ事なきを得ました。1匹ずつかかってくれたらよかったのに…。
P1080089  ドロッパーのツイストピーコックをくわえたニジマス。

 ナイスファイトでした。

 久しぶりの1匹。思わずニンマリ。

P1080095  こちらは、ヒレピンの銀ピカのニジマス。

 このニジマスがくわえたフライはこれです。
P1080098 ピーコックソードをウィングにしたウェット。

 フックはTMC760SP#6。大きめに巻いて腹を空かせたマスに対してアピールを高めようと考えました。

 ピーコックソードウィングはテレストリアルのイメージはもとより、ちょっと水が濁ったときに効果抜群!今日はこのフライをくわえたマスが多かったです。

 スロートハックルは、こちら↓
P1080100  グリーンジェイの背中のフェザーを使いました。
結束が弱くてスロートハックルにはもってこい。光の加減によって艶やかにメタリックグリーンに輝きます。

 川が濁流だった時にいろいろ考えて巻いたフライでしてやったり。

 う~ん。これだからフライは止められないのです!(←止める気などさらさらないのですが【笑】)

 さてさて、やっと魚の感触が戻りました。
 そろそろ、海の弾丸ライナーの方も岸より間近かと…いつくるかなぁ…。

 楽しみな季節がやってきました。

| | コメント (10) | トラックバック (0)

2009年7月 4日 (土)

イトウ巡礼~山の神と湿原の王者~

 本日第2回目のイトウ巡礼へ。
 久しぶりに深夜に出発し、明け方から釣りを始める作戦に。潮周りが朝6~7時が引き潮。そうなれば川の河口域に流れが発生するはず…そうすれば魚も動くのでは…そんな策略を思い描いておりました。

 天気は曇りで小雨。7月とは思えない気温…。寒い…。

 前回と同じタックルでキャストを開始。
 岸際に小魚がちょろちょろ。ボイルも少々見られる。
 「今日も岸際かな…」
 シューティングヘッドSTL#11タイプⅢを使って早めのリトリーブで狙います。

 今回は、ヒグマのヘアを使ったイントルーダスタイルのフライを作成していきました。
P1070938  アイヌの方々はヒグマを「キムンカムイ」と呼び、山の神としています。山の神が湿原の王者イトウをひきつけてくれるのでは…と入魂して巻いたフライです。

 名前は「蝦夷スペシャル」としました。

 ウォディントンシャンク25㎜、フックはオーナーSSW#4。
 フックを#4にすると、これまでのイントルーダスタイルの巻き方だとバランスが崩れてフックから沈んでしまう難点がありました。今回試行錯誤を続けてやっとヘッド側から沈んでいくフライにすることができました。隠し味はボディーのヘッド側のふくらみと、オーバードレッシング気味に巻いたテールとウィングのヒグマのヘアです。

 このフライの詳細は後日また…結構色々考えたんです…ない頭ひねって…ちょっと物理の力学を応用したりして…学生時代の力学の教科書なんか開いたりして…。

 そんな願いがたくさん詰まったフライをティペットにむすび、黙々とキャストを繰り返します。魚からの反応がないまま、時間が過ぎていきました。ポイントも変えながら、岸際をしつこく、しつこく…。
P1070932  濡れたフライはこんな感じ。
 ウィングにちょっとだけ入れたモルフォファイバーが妖しく光ります。
 水中でもヒグマのヘアが輝き動きとも予想通りに動いてくれました。
 リトリーブすると上下にジグザグにダンスをします。

 なぜかこのフライを交換する気になれずひたすらキャストを繰り返していました。

 突然その時がやってきました。
 じわっと押さえ込むようなアタリ…小さなアタリ…。
 ほぼ反射的にロッドをゆっくり立ててアワセを入れている自分がいました。

 ぐ~ん

 魚のパワーが伝わってきました!ヘッドシェイクと強烈な走り。
 G・Loomisカスタムロッド#11/12がしなります。私の最強ロッドが、こんなに曲がるの!ってくらい曲がりました。

 上流に向けて一気に走られます。パワーと重量から大物イトウであることがわかった瞬間、心臓はバクバク…。

 「落ち着け、落ち着け」と自分に言い聞かせ、ロッドでためをつくりながらファイティング。ロッドの腰の強さ、そして魚の動きが的確に伝わってくる繊細さ、剛と柔を兼ねそなえたロッドだと実感します。

 よってきたかと思えば、また走る…

 ドラグがうなり、ヘッドシェイクが伝わってきます。

 やっと魚体が浮き上がります…ユラ~っと水中で揺れる巨大なイトウ…。

 「でかい」

 間違いなく、私の最高記録となるイトウとのファイト。幸せでした。

 そして、やっとネットにランディング。
P7030064 記録更新となる一匹。

 でかい頭。

 太い体。

 銀色の魚体。

 大きな尾びれ。

 P1070930

 完璧なイトウ。

 湿原の王者の風格。

P7030066  大満足の一匹。

 山の神ヒグマが釣らせてくれた、湿原の王者。

 何回も何回もまき直し、風呂場でスイムチェックを繰り返した甲斐がありました!

 本当にうれしい一匹となりました。

 夢の記録まであと少し。また、でっかくなったら勝負しようね。

 湿原の王者は何事もなかったかのように、ゆっくり川に戻っていきました。

 時刻は朝7時くらい。引き潮で流れが出始めた川で作戦通り。フライも思惑通り。

 う~ん。また王者に会いに行こう!

| | コメント (20) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧